<2256>「静かな端の、違う人間」

 ただ挟まり、、

 あ、と声を掛け、、

 私を招ぶ、、

 私は招ばれたまま、、

 ここへ滑るようにして、、

 静かに出てくる、

 あ、

 私は、正面に、きこえている、、

 静かな端たち、、

 身体が正面に見えている、、

 不思議な回転たちに、、

 静かに声をかける、、

 一量で揺らぐ、

 なにか知らないところへ、、

 素直に放り出されて、

 ある長い日のこと、、

 私はヒのように、

 ここへ来た、

 このいくつもの手の中の、

 私のように、、

 長さは生まれ、

 ひとは生きていく、、

 私はここと馴染む、

 徐々に集まり、、

 私はその方向へ、、

 どうどうと入っていった、

 

 あ、

 今入る、今入る、、

 暗ひにちがいない、

 全部の身体の線が、

 鳴っているに違いがない、、

 あたしは膨れて、

 今ここを訪れる、、

 あ、

 時間は進んでいるんだ、と分かる、、

 次々違う人間にね、

 だってなっているじゃない、、

 違う人間に、

 おそらくどこにも馴染み、、

 知らぬところなどなく、、

 私は表情を持ち、

 このなかで歌う、、

 このなかでとくとくと音を立てて生まれる、、

 あ、

 心臓から、いくつも渡って来て、、

 ここに繋がる、

 ここに接続されたまま、、

 あたしはかたまる、

 かたまって時刻のなかへ潜る、、

 潜ったら声がきこえる、、

 あなたの、生まれたばかりの声が、、

 私はそれに向かっている、

 次々に迎え、きこえる、、

 いくつもの線を、取る、、

 絡まる、

 あ、居て、静かに走りました・・・