<2392>「中と彼、彼と線」

 彼がその自へ、

 手を入れる、、

 手はそのカンのなかで僅かに光り、

 私は停止する、、

 動いてみせている、、

 なにがその場へ潜り、

 ここに声をさすのか、

 私には分からないが、

 順番にきこえる、

 順番にきこえるものがここにはあるな、、

 あなたはそれを線にした、

 彼の手のなかで、

 あなたはそれを線にしたあと、、

 静かに振るえている、、

 あ、

 私にはその内奥が言われていたのだろうか、

 どうもそのことは分からない、、

 

 ああそこからずっと肌でもって、、

 じにたしかに、伝わってきたんですね、、

 はい、分からなくもないですが、

 これはどこの呼吸なのでしょうかしら、、

 私にもそれはよく分からないのでしたが、、

 なにどこから来て、

 ここに順に声を当てているのでしょうか、、

 うん、、

 ものにものに潜り、、

 触れて触れては生き、、

 あなたが等しく時刻のなかへ、、

 あらわれるのを、

 私は裸では待ちませんよ、、

 なるべくあったかい格好をしている、、

 うん、悲鳴みたく、、

 諸々が、絡まってきこえてくることだって、ある、、

 その自が溢れてくることだって、

 私のなかにはある、、

 私のなかのはじめにはあるぞ、、

 うん、、

 

 熱へ身体をひけ、、

 なにを理由にしてそんなことが出て来ますか、

 どんな声を線として、

 たよりとして、、

 あらわれてくるのでしょうか、、

 私はよく分からないまま、、

 このもののなかへ、

 しずかに含まれ、、

 身体をきかせる、、

 この、

 ジのなかを静かに覗き、、

 あたしは生まれる、、

 どこから来たのか、

 この響きはいったいどこから、、

 私は探り、、

 もののなかを見つめ、

 開始し、

 煙を吐く・・・