<1135>「第三時の人、窓」

 声のと、のと、声らしい

 腹なかのニ、三本線

 たんに勢い、転がる。

 転げり出でてまた のとニ、三、ニ、三本線

 ようなら

 はっと転がり出でて、

 はっと転がり出でてなにやん、

 第三時

 ただのまっさらな第三時にわたしは、普通の人になりたい。

 包み、ひらく。

 不安定性の第三時にあらはれ、

 煙という煙の流れ。

 まじれる。

 のいっぱらにいかめしい顔を晒して。

 うたぐ。

 ひとつき、ひとつき、ひとふしと、 流れ。

 凍り、静かに離れる。

 かは流れ、 ひとりひとりの一切。

 裂け、裂け、 歩く。 

 またぎ、

 第三時の窓。

 記憶のなかの手。

 進むより仕方のない目と目。

 忘れる。

 何がこの熱にかかわっているか、

 知って、知らない。