<2199>「身体はあり、私はいない」

 あたしの身体のなかを行く、

 ひとつには好奇、

 ひとつには旋回、、

 ものを見事に見つめながら、

 あたしは届く、、

 もののさなかへ、

 ん、

 だれか声のする、、

 だれかこの回転のなかで育つ、、

 あたしは各所ではじまり、

 各所で声を出す、

 その響きはひろがる、、

 

 身体はあり、

 私はいない、、

 ん、

 いないことになっていて、、

 それだけをきく、

 私はその空間へほうり出され、、

 ア、

 と言葉をしていた、、

 その言葉からまどっていた、

 しずかな誘われ、、

 順に順に身体が来、、

 私は流れる、、

 ものが見える、

 ん、

 こんなところで静かになって、、

 いろのもつ流れをそこに、

 私は過去へきこえ、、

 そこから垂れる、、

 まったく一量で、

 そのなかに垂れる、、

 順に見ている身体の、

 先へ、

 

 ある馴れたところから、、

 あたりまえに来たんだった、、

 そこに姿を全て出し、

 私はただ回転するのだった、、

 いまそのあたりで、

 静かに身体を待って、

 私は流れてくる、、

 次々に流れてくる、

 私が見ていたものは、ここで、

 このなかにあって、

 手を出す、、

 手は流れる、

 身体を出す、、

 身体は水を浴びている、、

 わたしはここへ流れ、

 その存在から、なにから、、

 そっくり見てしまう、

 次々にからだがはじまって、

 ものを見留めてしまう、、

 そんなところに来た、