<2169>「灰色の時日の底に」

 しられているヒをよそに、、

 私は空白で、

 ここに、ホ、と声を出す、

 どこへ来てしまったのか、、

 ひとりで驚きながら、

 集まっている、、

 どうなるのだろう、どうなるのだろう、、

 私はヒのなかに来た、、

 なにか、まっくらというのもちがう、、

 異なる時刻が、、

 ここにひらいて、

 そのまま回転しているという感じだ、、

 

 私はどこにひらいたのでもない、、

 ここに転がされて、

 静かにヒを嗅いだのだ、、

 いちどふかくへ沈んで、

 次々に身体が生まれていく、、

 その方向にいた、

 その方向にいつでも含まれていた、、

 私は流れて、

 ひとつの姿を知り、

 そこに手をしていた、、

 ア、

 底の底まで落ち込んでいくひとの、

 わずかな安心の、、

 その領域に静かに同席したんですね、、

 私は時刻を知り、

 ものごとを知り、、

 あたりまえにここへ流れ、、

 しずかに膨らんだまま、

 ここへ帰る、

 ここへ揃ってその姿を見せている、、

 のだ、、

 からだからふるえ、、

 ア、

 大事な、、

 大事なヒの物事もちゃんと、、

 底へ来た、

 私はそこでうたをきく、、

 このような場所にいくつもあるものを、

 しっかり握って、

 

 私は絶望に立っていたという記憶はあまりないのです、

 ただ揺らぎ、、

 なにか、灰色の流れを確かめると、、

 ア、

 この場所にはいられないと、

 静かに思ったりもするようなのでした、、

 ここへまっすぐに来て、、

 いくつも方向を知り、

 なぜだか笑う、、

 なぜだか隅の方へ流れて、、

 その時間はたくさんあった訳ではないと思いますが、

 おもいのほか、永遠を作っていますね、、

 今こうしてちょっと帰ってみることも出来ます・・・