<2166>「声を渡すヒ」

 静かな流れのなかで、、

 あたしはいつものように生まれ、、

 ここへこぼれてくる、

 ア、

 今の響きのなかにはじまり、、

 私は汗をする、

 しらない物事のなかにまっすぐ出てきて、、

 時折回転し、、

 こちらをうかがう、

 こちらを見つめながら、、

 どんと増えてくる、

 

 静かにそのさいごの息のところへ、、

 ながれているのだけれども、

 気がついたろうか、、

 気がついてほうと息をした、、

 このなかがわに始まって、

 私は生まれたばかりだった、、

 今、うちから呼んで、

 なにとはなし応える、、

 その流れに挟まる、

 私は見えている、、

 このからだのさいごまでが見えている、、

 ここは潤み出し、

 静かに回転する、、

 ア、

 あたりまえの輝き、、

 ここへ潜れ、

 ひとがいくらも存在して、、

 あ、

 このなかにあたりまえに、

 潜れ、、

 それでからだははじまるから、、

 この枠の中で揺らぎ、

 静かにはじまるから、、

 いくらでも混ざって、

 

 あたしは身体のヒに知られて、、

 ここへ潜り込むのだが、

 ア、

 どこだろうかこの月の、、

 あたらしい照り方に、

 まともに声を掛ける人、、

 なにやらうかがって、

 まっすぐに走ってくるのを、、

 確かめる、、

 ア、

 揺られて、身体が動いていた、、

 どんどん、次から次へと、、

 それは挟まれて、

 あちらこちらへ行く、、

 順番にからだがほどけて行く、、

 それは斜めにはじまっていく、

 溶けていく、、

 姿を見留め、

 回転した、声を渡す・・・