<2130>「零の声の経過」

 絶えずその隙間から、

 声なりなになりが来て、、

 私に尋ねる、、

 ここは風景が自然に重なるところなのかと、、

 私は首を傾げる、

 そんなことはよく考えてみもしなかった、、

 肌に当たる複数の映像、

 そんなところから来て、

 いつもとまどう、

 

 ネ、

 あなたは零の声をサシタね、

 了解する、

 その領域から当たり前に来る、、

 ア、

 知らぬ風景に向けて、まっすぐに浮かんでくる、、

 ア、

 とくんだ、、

 からだを次々にここへ向けて、とくんだ、、

 と、

 ひとりがこの言葉を泡立てながら、、

 私は幾筋も見ていて、

 それぞれの方角へこの仕草は当たり、、

 次々に溶かしていく、

 それぞれ、線、、

 あらためて、まどい、、

 ア、

 しらずしらずここへ来た、、

 途中でも、なにでも、、

 舞台に出なならないことを承知しながら、

 私は膨らんできた、

 ただただ膨らんできた、、

 懐かしい風景に、

 そのまま身体を戻し、、

 私は安堵する、

 時刻に織り込まれて、

 時刻を揉み、、

 複数の身体の願いとなるとき、、

 私は続けていかれる、、

 

 ア、

 私は途中でその線を知り、、

 身体を知り、

 そうか、

 完璧になってから何かを経過することなどできない、

 何かがいつも途中のまま、

 現場に混じる、、

 そこで、

 そこにあるものを集めて、、

 じりじりと、時間と付き合っていく以外に、、

 私の風景はないのだった、

 いまや身体の夢、

 あたしはあたりまえにのび、、

 手を運んでいる、

 さらの、

 まったくさらのこの様子に・・・