<2123>「春には名前がない」

 春にも光のないときがある、

 、?

 どうして、

 ひかりがない、

 ひかりのないときなのでしょう、

 分からない、

 私にはそういう音がきこえただけで、

 どうも、

 隅々までよく回転する、、

 私の騒ぎが見えていたのよ、

 など、

 身体のなかの話がまわる、、

 

 あたしは汗をかく、

 そこここをあぶらが流れていく、

 わたしはそこから抜け出たいのか、、

 そこにとどまっていたいのか、

 分からない、

 しかしこれはひとつの儀式であって、

 良いや、悪いという時刻をこえている、

 そんなものがこのなかを流れているとおもうと、、

 んン、

 不思議ではあるね、、

 私、この成分、はどこに向かっているのでしょうね、、

 などと試みに言う、

 どこにも向かっていない、

 なぜならばここが真ん中で、、

 ここへ向けてなにもかもがものごつい音を立てて、

 参じるからだ、、

 中心点に潜り込む人間の、

 夢のような、実感のなさ、、

 私は存分にかわいて、、

 ここから呼吸をさせていく、

 ここから姿をさせていく、、

 なにだ、

 人間の印がひろがって、

 ひとつ、ふたつと声をする、、

 時という仕方のなかで、

 ぐっとなかにはいる、、

 

 のう、

 こうやって、生まれたのだが、

 私はいくらも呼吸をし、、

 あなたの予想のなかで回転し始める、、

 この器に入れ、と、、

 今や四方から響くなか、

 私は次々に汗を出す、、

 なんだか、暗いリズム、

 暗いヒのなかにまっすぐに潜り、

 自分の身体が音を立てるのを以外に思ったりした、、

 なにだ、

 これは尋常な線であったのか、、

 私は気がつかなかった、、

 こんなうたいがあることに、

 さっきから気がついていなかった、、

 このものごつい動きのなかで今日も生き、

 一日のひろがり・・・