<2118>「風とあなた」

 風と あなたしかいない

 そういう場所に立って

 私は ここはどこだろうと言う

 生きている人の それぞれの 懸案事項が 揺れが あるはずなのにね

 ここには 風と あなたしかいない

 ただやわらかくあたたかく

 地の底を吹く風によって

 ひとりの私とあなたが

 夢のように眠らされる

 私たちは甘い場所で会いすぎた

 ここにいつまでもいると、きっと時間がなくなりそうです。

 だから、時間へ戻りましょう。

 この風の時刻は 別時として取っておきましょう。

 私はここと、ひとつの匂いで繋がっている

 。