<2114>「糸は光と垂れる」

 もののなかだ、、

 私はかかわりを身体から落として、

 すぐに生まれる、

 すぐに生まれたら私はその場所で沈む、、

 沈んだら、光線の束、

 何事も通過させ、、

 ひそかに生まれる、

 ただはなやかな時刻へ来て、、

 順番にあたしを見つめる、、

 順番にふるえが来る、

 あたしは垂れて、、

 このヒの様子や展開を知る、、

 

 なにがなにでもあたたかい色と、

 わたしの雰囲気と、、

 身体の厚みで、

 順に集まって、、

 今や、声は静かに移動しましたか、、

 私は姿をそこここへ印し、

 はっきりとその輪のなかへ向かう、

 ア、

 糸が遠い、、

 もののみごとに編まれている、、

 ヒをあびて、、

 糸はもう光というよりほかはない、

 私はもう最後方へと控えていて、、

 今までの光のなかをさぐる、、

 今の現実がいつか、

 そう遠くないころ、、

 ただの夢になって、

 ここらあたりへ点滅することになるんです、

 私はそれをおぼえていた、、

 身体が時刻のなかに揃うのを、

 ひとりで憶えていた、、

 この道はどうなる、

 なに、

 当たり前にあるだけと知り、、

 こちらへ走ってくるのではないのか、

 私はひらき、

 水のなかへ垂れてゆく、、

 こんなにふるえている時刻というのも、

 久しく見ていない、、

 

 あたしは戸惑い、、

 水のなかで過ごす、、

 なにからうたが来て、

 ここへ連なるのか、、

 私は知らない、

 どこからこの水が運ばれて、、

 私の夢の案内をするのか、

 ちっとも分からない、、

 さて、

 人間の顔をするよ、

 不安定な時刻をこえて、、

 ここに集まるよ、

 私はただ肌の中を過ごした・・・