<2107>「種に還る声」

 身体は語る、触れる、

 揺らぐ、

 いま、ひとつの方向、、

 あたしに火をいれる、見える、揺らぐ、、

 ここから細い時間がはじまって、

 次々に来る、

 次々に出会っていく、、

 私は夏のさなか、

 また海から帰って来る、

 まっすぐに見ている、

 したにふれる、

 熱がする、、

 順番にきこうとする、、

 

 声を立てていた、、

 なに、

 全ての振動によりかかりながら、

 私は増えている、、

 声がここに続いている、、

 私は知った、

 これは全て表情であった、

 先から分かれて、、

 そのジジツへ浮かんでいた、

 日々だった、

 静かに見た、、

 あたまのなかに育った、、

 様子をした、、

 ひとつ泡を知れた、、

 その先に潜るのに、

 んむ、ナニヨウのしざま、、

 ここへ慌ただしく生きて、

 軽々とここへ向かう、、

 私が全部揃って、

 ここを呼吸するのに、、

 一々を知り、

 はてしなく先へ走る、、

 

 ここは泡だ、、

 限りなく音の小さくなった、、

 泡の場所なんだ、

 私は流れた、、

 当たり前にここを見つめながら、、

 過ぎるひとがいて、

 私は溶けていた、

 時刻のなかで完了して、、

 ふるえるだけの存在になっていた、

 身体がある、

 熱を加える、、

 ものが遠いところから来て、、

 私に姿を知らせる、

 あ、

 ひろくまかれて、

 あたしは種に還る、、

 しずかなふるえの要請、

 わずかにたくわえながら、、

 あたりまえにながれてくる月日・・・