<2101>「静かに生まれた者たち」

 根にさわる感覚、、

 私はそこで巻き、

 いくつもの声を畳む感覚を得る、、

 なにだか、

 じりじりとした響きがたって、

 この正面にもきこえる、、

 あなた、

 そんなところで声をして、、

 なにの渦を作ろうとしているの、、

 私には分からない、

 ただ渦から声がするということだけ、、

 

 人が集まって、、

 この騒ぎを見ている、

 興奮が重なって、

 私はまどろむ、、

 なにだ、

 意識の表面で、

 私は数えられてきたのだが、、

 それもまたここであたたまるのに違いない、、

 ア、

 みな太陽のフリをして、、

 この時刻に駆けてくる、

 大仰な声を出して、、

 地面にひたすらに転がってくる、、

 欠けた道の先、

 あたしはただ、

 数えることが可能な温度になり、

 この光景のなかで踊りを見せるのだ、、

 ア、

 静かに浮かんだ日々の、、

 ひとつずつの香を頼りに、

 私は、来る、、

 姿が、どうしても、来るのを、、

 素直に見つめてみている、

 ア、

 ゆるやかな日にち、、

 私は合わさって、

 ここにきこえ続ける、、

 

 ア、

 しずかに生まれた者たち、

 なぜ私たちは騒がずに、

 ひんやりして、いるのだろうね、、

 私は宇宙を見つめながら、

 そんなことを線的に思う訳だ、、

 どうにかこの回路から、

 声を届けたいと思う訳だ、、

 ははあ、

 こんなにあたたかい場所というのはどこか、

 私は少しでも知っているのかしら、

 身体が傾いて、、

 それぞれの道へひろがりながら、

 言う、、

 なにかいくつも不思議なのだよな、、

 簡単に歩くことはできるのだけど・・・