<2100>「手で、太陽を聞き」

 ひとつの火を取る、、

 これはこれで私は興奮し、、

 その他の絵のなかからも、

 あたしは生まれる、

 単純な声がする、、

 生まれた場所に還って、、

 何かを伝えようとする、

 一筋の言葉が漏れる、、

 ア、

 あんなに響きって、

 遠くまできこえるものなのか、、

 私はステップをし、、

 小さく声を掛ける、

 その場に、少し弾ませるような形で、、

 順にここへ、きこえさせていく、

 ア、緑、、

 順次染みて、

 

 私は太陽のマムコウで、

 いくつも揺れているだけのことなのだ、、

 ナ、

 いくつもに畳まれた声を、、

 その厚みのなかで、

 安心して眠る私を、、

 あなたはなんと言おう、

 私は、

 小さな色に分かれて、

 ここへ合図をする、、

 ものが遠くへ伝わってくるものと、、

 ひとつひとつ言う、

 あなたはてのひらを見ますか、

 てのひらからこのサインが出て、、

 あなたの方へたおれてくる、

 なにだ、

 細い線を動かして、

 ここにきこえる人々、、

 どこから来た、

 次々に場所を映していく、、

 あたしは手を向ける、、

 そこに時間が移る、、

 

 私は昼間、

 太陽を、全部吸い込んでしまって、

 ある途方もない考えをもらした、、

 ここにはあなたしか生きていない、

 ん、そんなことはないでしょう、と思って、、

 身体をまた太陽に近づける、、

 近づけても、

 私は発話体ではないですよ、

 という声が、、

 この地面に跳ね返ってくるのだ、、

 じゃあなにだろう、、

 身体ではないのだろうか、

 私は考えた、、

 エネルギイはエネルギイで独自にほうけて、

 細い道の上で踊っている、、