<2098>「円時の簡明な声」

 揺れの行方がどこまで続くのか、

 はっきりとは分かっていないときに、、

 私は外へ染み出る、

 私はいつかこの声のなかへ出てみる、、

 ア、

 半分は身体なのに、、

 順番に流れて、

 ア、

 うたいがここにきこえたままだという感じがする、

 身体はホウけて、

 ここにおさまる、、

 あたしがきこえていたこと、、

 今ここへ振りながら、

 今ここへ生活すること、、

 

 なんだ、、

 静かな手のうたいがここへ来て、

 あなたのなかで感動する、、

 わ、

 分かりやすい日々の染み方、、

 私は見ている、

 ここに次々生まれたのが身体なのだろうと、

 いま、ここを見ている、、

 なんてさわぎに来たんだろうね、、

 私は声をし、

 ひそかに染みて、、

 この円時に身体を掛け、、

 あたしのなかで散らばる、

 ア、

 ひとつの線のなかで生きて、、

 私は熱の仕方を見ている、

 いちいちのたくらみ、、

 いちいちのさわぎに、

 私は肌を付け、

 その時刻から帰る、、

 私は息をしているのに、

 その時刻からも生まれる、、

 

 ア、

 浸透する日々のなかの様子、、

 私は跳ねて、

 声を同じくする、、

 あるかけらのなかに迷い、、

 私は風景を大きくする、

 なにだ、

 いくつも見えて、、

 私は気がつくが、

 ただ波をさわりながら、、

 エ、

 とこの場所へ、

 あたたかい液を通して、

 見事に生まれる、

 見事に育まれる、、

 体をたよりに、

 その声をきいていた、、

 私がそこにいる、