ゆるやかだな、
ア、
こんなふうに時刻へ向けて、
体温をしていると、、
ア、
簡単にこの風景へ生まれ出て来たのだ、
ということが分かる、
なにげない、
これだけ呆気ない、、
すべての喧騒から去ったあとの、
静かな部屋に来ても、
まだ終わりじゃない、、
まだなにも終わりじゃない、、
人間が燃えている、
人間の姿形をして、、
一場の夢という言葉の響きをきいて、
あなたは甘美なものを想像しますか、、
私はだが、
甘美さもない、
厳しさもない、、
本当にただ、現実が、、
現実から剥がれたときの、
空白的な在り方を想うだけです、、
ア、
こんな通路を生きて過ぎたのだろうか、、
私は回転して、、
分からないまま、
じっとこの作業のなかに控えている、、
とんでもないことだ、、
身体が通路を抜けてくるというのは、、
それ自体がとんでもないことなんだ、、
私は駅から駅を使うでしょう、、
なれた場所に出ますね、
そこは光なんです、
エ、
どこまでも光なんです、
そのなかに紛れて私は、、
ア、
ここが当たり前にあって、
光の中に紛れるだなんて、、
こんな嬉しいことがあるだろうかと、、
言うんです、、
身体も出来てきたでしょう、
それに驚くことはありません、、
驚くことはありませんが、
しかしなんだろうな、、
あたしは水のなかに静かに潜り、、
このヒや、うたいなんかが、
妙に全部くぐもってしまうのを、、
ぼうっとした気分で眺めていますよ、、
あたしが育ち、
この砂や風を含んで、、
あらたに立ち上がってきたことを、、
僅かの振動でも知れる人々を・・・