<2044>「火の中の無劫に」

 アあ、火を焚いて、

 しっかり、そのマに、、

 つかまって来ているのが分かる、、

 あなたは優美な肌を持ち、

 ここで燃えている、、

 燃えている、

 燃えているのに、なぜ、あなたは、、

 この時空の中で無表情なのですか、、

 私にはそれが知りたかった、

 私は声を掛けるのも忘れ、、

 時間のなかでぼうやりと立ち、、

 過ぎるあなたを、

 ひそかに見つめていた、、

 

 居たのだな、火のなかに、、

 アたしは燃えているとは言わない、、

 そして、冷静であるとも言わない、、

 ただこの夢の中に、まろぶとも、、

 まろばないとも言わない、、

 あたしは線の上で、

 小さな身体を蓄え、、

 そこでアを発す、

 たったそれだけのことなのだ、、

 アたしが伸縮自在だというとき、、

 あなたは眠り、

 私も眠っている、、

 そして訳の分からない方途で、、

 この領域に風を吹かせる全てのものに対して、、

 挨拶をしているのが、

 分かるだろう、、

 私は線の中で緊張していた、、

 身体はともどもこのなかへ芽生えながら、、

 やって来た、

 静かにやって来た、、

 まだめくれたこともないものも、、

 この通りへ、

 ひどく声を上げて、、

 私はそんな一切をきいていた、、

 何かに努めるということもなく、

 静かにアクセスし、、

 私は振、振としていた、、

 身体で応えていた、、

 存分に、

 この場へ流れ、出していた・・・

 

 あなたもこの道の中に走る、、

 火の破片を拾った、、

 きっとそうでしょう、、

 あたしはこんな響きをきいて、、

 アたしに一切がきこえるように、、

 身体を回転させたのですもの、

 なにだ、、

 この粒のなかの火にも身体が、あるか、、

 それをきいたか、、

 ならば、

 このなかで生きていよう、、さ、あつく・・・