<2025>「森の中に静かに生まれた私は」

 あ、それら一切が、、

 あたしのなかについて、

 今来ました、ハイ、そこ、そこですと、、

 小さく呼吸するのを、

 あなたも確かめましたね、、

 私はこの浮かびから、

 まっさきに出てきて、、

 まだ、地上の肌も、生まれたばかりで、、

 それから、ゆっくりのびてきている、

 私には印があり、、

 それを、次々に知っていく、

 ひとつの映像が、ここで生まれて、、

 ここで沈み、、

 ただ、揺らぎながら無限回の地図のなかを、

 触り、下へ行く、、

 

 あたしはまだ生まれてこんなにあたたかいのに、、

 こんなに、諸々の身体として、

 華やかなのに、、

 ただ、まっすぐに放られて、、

 ただ、まっすぐにその線へ、のびてくる、、

 あなたはここの泡です、、

 いままっすぐに出ている、

 身体の泡です、、

 あなたがその泡のはじく騒ぎをききつけたかどうか、

 それは分からないですが、、

 今ここに生まれて、、

 その方途がどこまでも積み重なり、

 束になるのを知るのでなければ、、

 命のことはまるで分からないままではないか、

 と思うのです、、

 そのくらいあなたは苛烈です、、

 どこまでも続く、

 時間を忘れた華です、

 あ、あたりまえに生まれましたね、、

 私は確率が低いという話に時々ピンと来ないことがある、、

 これはどこまでも駆けるのに、、

 どこまでも太陽の情報として入ってくるのに、、

 ただ、熱だということをおもうような、

 森の中に静かに生まれた私は、、

 太陽をただまともに受けて夢への入口を提示されているような、、

 訳の分からない気持ちになります、、

 ここはあたしが打刻した先に見る、

 白色の場所、

 大小様々のものが飛び込む、

 その場所なのでしょうか、、

 

 あなたは歴史ですか、

 束ですか、、

 そうですか、今、、私はこれらのことを忘れている、

 あるいは、上手く意識出来ないと思っている、、

 あたしは生まれたばかりです、

 という言葉が抜け出るのも、

 そのようなためかもしれません、、

 あなたは裸になって私の目の前にあらわれるとき、、

 ただもう熱としてあるんです・・・