<2018>「穏やかな席」

 あなたがここを、

 現実から剥がれている、と判断したとしても、、

 それは普通のことでした、、

 私は明らかな装いのなかに、いて、、

 ここは一点に熱を持っているだけだ、ということ、、

 を、、

 姿とともに伝えている、、

 ここは、余計なものが何もありません、、

 ただひたすら、

 その通路をアけようとしている、、

 私はその口へ混じろうとしている、

 びりびりと、あなたの振動域は鳴りました、、

 私は、耳を傾け、

 存在の、底に据えるべきものを、

 新しく触っていました、、

 

 あなたは、具体的な、量を信頼していました、、

 私の声の波や、

 生きている黙り方を見て、、

 ボウとするなか、

 正確に、

 このものごとのなかの量を、はかっていったのでしょう、、

 私はここを最後の場所に選んだことを、

 間違いだとは思わなくなりました、、

 あなたは、壁から来るその記憶に、

 もう、半分以上も入り、

 そこから、水を汲んできていた、、

 あなたは静かです、、

 じっと底に、火を送りながら、、

 あなた自身が通路なのではないかと思うほど、、

 あなたは静かなのです、

 こんな場所は、しかし、

 不思議でありながら、

 しかし、現出するより仕方のなかったように見える、、

 私がここに寄せられてこない理由など、

 どこにもないように思える、、

 あなたは、姿が、虚そのものだ、、

 器のなかに、

 あなたと私とが等分に垂れている、、

 また、あなたはここで、

 驚くほど穏やかな顔をしますね、、

 ずっと淵に立って、

 この光景を、見つづけているのでしょうか、

 そうすると、どうしても、、

 光は穏やかになるものでしょうか、、

 

 あア、私はここで初めて生きる、、

 この冷たい切断に触れて、

 あたしは、新しい呼吸が入った、、

 あア、こんなに事物は、

 存在が鮮やかで、、

 私はそこに幾度も触れてきた、、

 そこに言葉と心を置いてきた、

 のだな、、

 私は こんな線の上で振るえて、

 あア、もう火になれる・・・