<2016>「現実の青、夢の中の白」

 どこに行くもなにも、、

 あなたはその場で、いくらも時間を掛けて、

 そこから際もなにもないと、

 また次から次へ生まれるだけである、と言えたか?

 あなたはそこから過去の響きを受け取り、、

 ここに着く、、

 あまりにもあたりまえな表情で、

 あなたはここに着くことになる、、

 今は、ハタかれて、、

 あ、わたしのなかにも微振動が、、

 なにか明らかに、

 この地面を揺するまでになる、、

 立っているか、

 真っすぐになって、立っているのか、、

 私はその振動の名残りに住み、

 ここで手を挙げている、、

 

 緩やかな気温が入ったな、、

 ここに生まれた訳でもないのに、

 どうしてあなたも私も、

 上手く剥がれるのだろうか、、

 この声をきいて、

 次々に剥がれるのだろうか、、

 現実が青く、、

 夢の中は白色なのだろうか、、

 私は知る、、

 ここがあまりにも簡単に、、

 私の中へ駆けてきて、

 その混じりがあなたのところにもきこえた、、

 あなたもまた肌だよ、

 そうだよな、、

 巧みな声がこの響きとともに、伝わるのだ、、

 あたしはまだだよ、、

 なにだろう、

 この同じ光景のなかで晴れわたるとは、、

 わたしは呼吸をするだろう、、

 あんまり丁寧に息を吐くだろう、、

 なにだ、こんなに白い場所か、

 あたしが住んだのは、こんなに白い場所か、、

 声が揺らめく、

 

 あ、あなたの話はあれだな、

 見ていた光線の中に来て、、

 次々に知られ、

 次々にホウという溜息になるものなのだ、、

 私はさがした、、

 その方途は知らぬままで、、

 あたしは垂れた、

 時間の中の生き物は、

 常に揺れている、、

 私はそれを指で感得する、、

 あ、見事な仕種、

 見事な、生まれたばかりの仕種、、

 あたしはその夢の中をも嗅ぐ、

 秘密がなくなって、冷たい声を出す人の内部にも、

 私は、夢の白さを見つける・・・