<2004>「身体の底の糸に」

 私はなぜそこに立っているのか、、

 小さな手から、無量が出た、

 なにだ、小さなところから、、

 少しの油ですね、、

 私は太陽から、その光景を読む、、

 私が次々光になるのでなければ嘘だ、

 ただ水面に浮かび出る泡が、、

 そのまま痕跡であるのでなければ、

 そこは嘘の場所だ、、

 私は長い時間ここにつかまっていた、

 ぶらさがったヒから、一量の声がきこえる、

 、、

 あまりにカラなものだから、、

 お前の身体の全部が鳴っている、と・・・

 

 たりょうの光線、、

 あたしの形姿のなかの鳴り物、、

 無形象騒ぎ、、

 あたしは肌の中にいる人々に声を掛けていた、、

 どうしてその清涼は、

 粒の夢のような光景を備えていて、、

 そこでまったく静かなんですか、

 私はふらふらと夢の中に出た、、

 なんと、当たり前に存在していることでしょう、、

 私は空気ですか、、

 ここを感得する、

 ひとりだけの肌なんでしょうか、、

 だれかが当たり前に生きている、、

 私は、生きている人に声を掛ける、

 しずかな眠りから、

 あなたが騒ぎのなかに入ってくる、

 その姿を教えてください、と・・・

 あなたは応える、、

 私は、あなたの夢の、底の糸を掴んでいるだけです、、

 と、、

 私は糸のなかの粒で死んで、、

 また息で昇るのだろうか、、

 あたらな泡を過ごしてくれ、

 と言うひとつの姿の、、

 光がこの平面に繋がってくる、、

 

 私は、吐いた、、

 吐き出したまま、この野はら、、

 身体がただ空間になり、

 映像が頻りに飛び込んで、

 私は無言で、微笑みのなかに生まれて、、

 しずかに華を噛んでいる、

 華から、少し苦い液が漏れてきて、、

 私はこの存在の無量を想った、、

 こうして、、

 長いジニチの、僅かな点に、、

 次々に生まれて、、

 情報が振れる、、

 この振動が印された一幅のなかに、

 私は指をつけて、

 ほとんどこのなかで、眠りそうになる・・・