<1965>「煙の後の原」

 あたりまえにそこへ、合わさる身振りでいるの、

 なにか、溶けてしまい、、

 ここからハシへ渡る、、

 あなだらだらだら、

 向かい、装い、記憶をきくと、

 たれかその触の、糸の、、

 小さな匂いを、

 まっすぐに見ていてくれと伝える、、

 

 あたしはここで風にさらされていた、、

 じねん、呼吸が深くなり、

 あなたの、その、探る糸がここまで届くことを待っていた、、

 さみしい、

 さみしい場所ではありませんか、

 私はここに夢を見ました、、

 あの、晴れた空間の中に、

 人々の熱がふッテくる日のことを、

 あなたはそこからの糸ですよね、、

 そこからここにきこえる、、

 なにだ、くさはら、、

 あなた・・・

 、ここで働いているのですか、

 ええ、

 昔は、ここからずっと先、、

 私どもがただ平原に立ち、

 煙の後の、さみしい香を嗅いでいるとき、

 ずっと先までが一望出来ました、、

 ええ、すると、私が立っているのはどこでしょう、、

 私とあなたは、未来に附着したんです、

 ね、もう煙の匂いはしないでしょう、、

 風の音のなかに全てのさみしさを委ねて、

 私とあなたは未来に附着したんです、、

 、、

 

 ね、そうして、、

 私はここの空気のなかへ流れ込みながら、、

 立っています、、

 なにだか、熱が、ふット湧いて、

 ここを立たせ、

 いちやく、私は出て、、

 あ、ちょっと、、

 煙の後なのだな、、

 ここは注意していると、いつもの眠りの静けさが来る、、

 私はそのなかだ、、

 なかざまのものおとのなかに、、

 管が生き、、

 円筒が生き、、

 嘆息が生きている、、

 私はその線に沿い、、

 身体にきこえてくることを、

 静かに揉み合わせようとしています、、

 私が、ここで、呼吸をしていることが、、

 ただ、さみしい音になり、

 未来に附着しているのを見ると思うと、、

 香は、

 ほう、ほうと立ち、、ここで少し赤らむのでした、、