<1962>「からだのつけ方」

 なかにまぶされたんだな、

 それから出てきたらいいからさ、、

 ひとつで、ひとつで来てくれ、、

 脈、脈のなかをアけて、

 素直に、そのもとへころがれ、、

 たれ、ここに姿を合わせて、

 ここからはしばしまでのびてきて、

 あとへあとへつぎ、

 あとへあとへならばる、、

 なにと、

 ん、なにとの、なにとのう、、

 のびて、

 今にして、走る、、回転の音、なんだな、、

 その音、なんだな、、

 

 私は揺りを、つかまえました、、

 なにを、人の姿、

 ここへ回転してきたのだな、、

 私は花とたがう、、

 鬱鬱とした、ところへ、、

 順に、足を踏んでいったら良かろ、、

 ほほ、ほ、

 いともなにも巻いて一様に生まれてくるのを、

 見なさい、

 あたしは糸を吐く、、

 身体から上手くそこへ生まれて、、

 私は時を過ごす、

 あり、静かに、こぼれて、、

 なんだかな、

 きっとここはあたたかいのだろうな、、

 ものが次々に回転し、、

 私はなかを目指す、

 私はそのなかを静かに目指す、、

 なにか目標へ向けて、

 物語を作って、

 走るのではないのです、、

 そんなものはどこにもないものですから、

 早晩燃料が尽きてしまいます、、

 具体的な身体のありようを探るのです、

 どうなるではなくどうある、、

 歩をここへまぶすように進めて、

 

 あたしはそのあたりへいて、、

 音がないところを、

 ぼつぼつと、進む、、

 この手のあたりの熱で、

 じねんに、白は湿り、、

 あなたの、表情の、刻印、、

 劫、劫を、言うんですか、

 え、えい、言うんですが、、

 それだというわけではなく、自体ではなく、、

 私も、この劫の、はたに、、

 身体をつけて、

 ひとつの染みをなし、、

 それから、静かに磨く、磨くのを、、

 見ていることになると思うのです・・・