<1950>「あは、あな、」

 あ、まだ混じれたな、

 こんだ呼気のすぐに流れ、、

 その境へ、

 あたりまえな姿をして、、

 入ってきやがった、

 あたしはじりじりと音を立てて振るえる、

 その線に、

 まともに挟まろうとする、

 ながいヒのなかに浸かっていようとする、、

 はれ、はれ、、

 いくらもこの水を溜めて、、 

 あなたは生まれてくる、

 あなたはまっすぐこの道に、

 その姿を垂らして生まれてくる、、

 なにや、

 誘いの声を近くできいたか、

 まともに、お前はそこで構えていて、来たのか、どうか、、

 私には分からない、

 かたも何も、

 身体につけたれば、

 

 あなたのほうと生きるところ、

 内部を、刷く、、

 じだ、じだ、とう、、

 あたしはそのまま生の緑の液で、

 ここへ着色する、、

 はれてその姿がかわいた、、

 たれか隙間から、大仰な声を届けるものと見える、、

 なにだなにだ、

 なにがこのよそおいを裂く、

 新しく触れる手、、

 あなたの音がきこえるヒに、、

 私は垂直、

 私はただ合わさった光に、

 とうとう浮かんでいたのだ、

 まだ芽吹いたばかりの匂いをさしている、、

 あはあは、、

 放り投げられて、、

 地面から地面へ、

 そうか、あたしが踏んでいるものは、

 もっと大きな板だった、、

 どこにこれだけの力があるのか、、

 私は探る、、

 もののヒのありさま、

 そこに、きこえているのか、、

 

 なにの水の流れだ、、

 なげていくものが軽く、、

 あたしは正面に立って、

 悪魔的な血行を、

 静かに含み合わせ、

 なにとも言わない、、

 ただやはり下部へ、

 神経を、たくわえてゆくだけだ、、

 あな、あな、、

 それが太い印になって走る姿を・・・