<1947>「長い日の白さ」

 みんな白く浮かんだ、

 行先などどこへなど、

 私は地の方で指をかきましていて、

 その時に過ぎる、、

 からだのなかに熱が当たってきて、、

 ひどく、誘う、、

 私はこの方向に傾く、

 ええどこかへ、

 ええお帰んなさい、、

 あたしは違和の印を受けた、、

 ここらから順々に声の浮かんでくる、、

 印に対して、私は、まっすぐの視線を呉れた、、

 長い日が始まった、、

 

 私はこのさわぎのなかにいて、、

 じたりと、

 声が張りつくようにしていた、

 振動のたびめくれあがる、、

 私はそのもののなかにあたりまえにいた、、

 あたりまえに過ごす人の、

 肌のさわぎに、、

 なんだかあたりまえの人なんだけれども、

 ここからひとつの飛躍がある、、

 なんだか静かに存在しているようなんだ、けれども、、

 ここから跳躍がある、、

 あたしは跳ねてしまうのだ、

 あたしは時刻から順々に、跳ねてしまうのだ、、

 吐く息がひとつ漏れましたね、

 どこからともなくあたたかい空気がやってきて、

 あたしを包みます、、

 ああ、

 なんて長い日だったろうか、、

 私は刻む、、

 ああなんという、なんという時刻を持ったのだろうか、、

 揺れている、影は、、

 欲望を、

 内へ、内へ、

 丁寧に折り畳んで、

 そこで華やかにあたたまりだしていた、、

 こんだここからいくらでも、

 いくらでも熱が出るのだぞ、

 と静かに笑む、、

 

 私は圏内を渡り、

 ひとつまたひとつと続くものになります、、

 あたしは触れています、

 分かるかな、この形、、

 不気味に開通しようとするもの、

 あたしは驚くでもない、

 ただ、じっと時間を含んで、

 見つめているだけです、、

 あなたはここでどんな息をするつもりですか、、

 私は白くなり、見ている、、

 ここで立ち上がるものを見ている、

 たれも、かれも、響きになり、、

 時刻をうかがい、あたしは呑む・・・