<1936>「表情のひのなかに入れ」

 垂れる白い糸に触れた、、

 なにが、声か、声ならば、ここに触れてくる、、

 あれよし、、

 自の振る、そのものの、たくみな回転量の、、

 なかにはいれ、、

 ちょうど、発話して、そこから訳もなく、

 そこから訳もなく生まれて、、

 ちょっとその線に、ましろに生きてきた、、

 じっとしてさわっているのだものな、

 身体の熱にあたりながら、、

 私はそうして、温度のなかに育ち、、

 糸が生まれ、ひろがる、

 踊って、みだれる、、 

 これはどこの匂いに着いた、、

 私は疑問詞、

 ひとつの白、

 

 白いところにめざめていたあの形の、、

 ながれが、

 深く揺り、、

 その存在はどこを目掛けて回転してきているのでしょうか、、

 熱がそこに速度として溜まりながら、、

 晴れて、、

 ないみゃくに呼気を合わせろ、、

 私は削り、、

 その振動線を出している、、

 アクセサリ、

 ことばのものごとの先へ、、

 ただ漏れていたとみえるヒから、、

 からだにつき、、

 ひとりでに育ちはじめている、、

 ある無量から帰り、、

 ふっ、

 と浮くな、身体が、浮くな、、

 それは勝利ではない、

 それは振動する線なのだ、、

 沈黙のかたまりのなかに、

 手を入れて、あなたは、

 あなたは揺すぶる、、

 

 はれ、表情へ、、

 まむかいから参ずる、、

 なばだなばだ、

 もののひ、ひのからだが当たり前に漏れてこい、、

 ならばだ、

 からだが並べば、お前はうとうととし、、

 ひのなかへ続けざまに入れ、、

 そこで燃焼するから、、

 燃焼したひとの声をきくだろうから、

 たれか満ちた、

 満ちたなかへあたりまえに跳ねてきた、、

 その光景、ライン、、

 ぞくぞくと集まれ、

 ぞくぞくとただそこに粘度の波で集まれ、、

 私は感応して、、

 そのなかに手がはいるのをぼうっと見るのか・・・