<1893>「日の繊維」

 あたしがそのなかの土に、

 ひとつ呉れる、、

 あたしはここにも時刻があるらしいことをおもい、、

 しばらく見詰めている、、

 ものの様子は変わらない、、

 私と下方とで、互いに顔を見ているだけである、、

 とけるとけるとける、、

 あなたが筋、袖、、繊維でのびて、

 とけるだけである、

 そしてはてから生まれて、ひとつ、ひとつ、、

 私は身体に合わせて、

 剥がれて、、

 新しくさわぎだすものに静かに附着する、、

 

 どうだどうだ、、

 いたずらに声を続けて、、

 このいちりょうに放られ、て、身体、

 筋、

 身体は増える、、

 いまあなたからのびたものがひとつのしびれになり、、

 私のなかでものごとが育っている、、

 いまやわたしは育っている、

 ながれるながれる、、

 この青い水のなかにながれるものはなんなのだ、、

 はてを見詰めながら、、

 長くこの時刻を過ごしているのに、、

 私はその風景に当たってなになのだ、、

 ひらいてなやみ、、

 かぶさってなやみ、

 ひとつの線の上に漏れて生まれて、、

 あたしはそのほうけから、、

 すぐれてすぐれて幾量の光線を受け、、

 破裂している、、

 目覚めている、、

 なにだ、あたしのなかに執拗に、、

 手を受け、、

 身体は次々に巡り、、

 あたしはここで熱になる、

 

 さらされて、いる、、日、

 日のなかを巡る、

 誰彼となく、巡っていたら起こして、、

 人を振るえて、、

 私はその記憶のなかにはさまり、、

 ほうけて来て、

 遠くを見る、、

 いましがた列から呼気の、次々に漏れて、、

 身体は惑い、

 駆けて、駆けて、駆ける、、

 その日の潤みを、

 長く示されたものの姿を、、

 私は抱える、、

 抱えたままで静かにとけていく、、

 ここに立ちながら、、

 あたりまえにその模様のほどけて、、

 私に繊維として入るさまなどを映している、ままで・・・