<2457>「風が立ち、私もすぐに器官ではなくなる」

 今身体を向けて、

 こちら、こちらへ、、

 集まりの全てを招ぶ、

 流れがはやくなり、

 それが私にも順に、

 きこえはじめる、、

 うん、

 うん、そうだね、、

 ややあって、さなかへ来て、、

 私はめまいがし、

 ここをならす、

 しずかに、ひとつの腕で、

 私は集まってくる、、

 そこへいちどきに集めて、、

 しられたうたい、

 

 ものが様々な方向へ、

 特にはっきりとした意識もないまま、

 あらわれては、

 また消える、、

 水の中にはなたれてはいて、

 どう、どう、、

 この領域の回転を、

 肌に含ませるの、

 私はそれは知らないのだけれども、

 身体を上手くして、

 今ここへと立っている、、

 あたしは様子のなかにあり、

 ほどけて、

 ただの糸になる、

 それは染められる、、

 裸で捨てられる、

 捨てたところからまた、生えてくる、、

 粘って、、

 液がひきりなしに出ている、

 あ、本当だな、出てるな、

 吸われる、吸われるな、

 吸われたいだけ、吸われて、、

 なにか、

 一量の中に、

 私は漏れて、

 運ばれ、

 そのまま、先を見ている、、

 

 どこからこの粘、

 粘、粘、と、

 ひとつのまとまり、、

 あなたはさだかではない記憶の、

 その端に、

 もののひとりで立つ、、

 立つところ、風がある、

 日が落ち、

 本当に誰も見えなくなる、

 私もすぐ、器官でなくなる、、

 呼吸がただ自在に通過し、、

 夜の見えないもののなかで生まれたフリをする・・・