にぶい響きを成すひとつの身体へ、、
そこに用意されている殻へ、
静かに潜り始めているのが私だろう、、
私は、ひとつの夜の終わりの、叫びを、
間近に見る気がした、、
静かに、この一室へ居て、、
知らない風をもらい、
この、時刻のなかへ、、
まとまり、潜っていくものとして、あった、
表情が、あった、、
剥がれて、浮かんだ、、
真正面を見ていた、
私は一室を去った、、
身体が、徐々に泡を蓄えて、、
今へ、それへ、向こうへ、、
当たり前に通じる動きになります、、
あたしがここで下まで流れて、
その物音のなかに混じり、、
間際の、叫びへひそかに繋がっていたのだとしたら、
、
あれは私の声なのだ、、
あれは方向を見、どこまでも揺れる、
あたしの声なのだ、、
なに、
当座に、幕間に、僅かな風が吹いて、
声を招待する、、
私は静かに身体をひらきながら、
響きが、新しい皮膚を作るまで、、
じっとそのままでいる、、
そのままで居、浮かれて、踊りあがる、、
このまま泡になればいい、
私は響いて、このまま、、
方々へ流れて、、
小さな声の粒になればいい、、
私のそのリズムが、一体、、
どこを差すか分からないまま、
日時は立ち上がってきた、、
きっとこの風は逸れて、、
私は日常を平素と同じ顔つきで掴む、、
私は死んでいないから、
ここから先へ、長い響きになりながら、、
訳を告げないものが次々に生まれて、
この時刻へ姿を入れるのだ、、
なにだ、、
あたたかいのか?
お前はその肌の中で生きて、今、、
あたたかいのか?
今そのやわらかい時刻に生まれて、
今、お前は、、
、
風が通る、、
私は声にならないが、ひとつの挨拶を交わし、、
この風へ、真っすぐに出てきたものの、
なにをひらくかは、分からないようである・・・