<1846>「踊りを含み沈む」

 あたしはまだその時刻に続く響きを含んでいて、、

 ただ溜まり込む、

 ただその姿、ただ長い膨らみになって、

 諸方へ、、

 ひとつの仕方で漏れて行く、、

 その形を覗いたら、

 あ、なにだ、一時、量へ、いくつも、生まれ、、

 私は、長くなります・・・

 私は、踊る度に長くなります、、

 多方へ、いくつもの粒を持ってそこに、、

 ひとつで漏れてくる、、

 なにか、

 しぐさでこの方途へあらわれては漏れてくる、、

 そこへ、身体をつき、

 身体で流れ、、

 沈み、

 遠い時日へ付きます・・・

 

 あなたがそのつちになって身体のなかで這い、

 陽の中で踊り、

 陽の垂れたなかにまた新たな肌を見出し、、

 そこに脱がれ、剥がれて、、

 形状が、、

 静かなつちにあたり、、

 あたしは、

 「鈍、鈍、」

 と、ひとりでつぶやきながら、、

 その皮の方へ、

 ひとつの歩を踏む、

 はたいてくれるつちを、、

 響いてくれるそれぞれの物質が、、

 きこえて、

 私はそれをかむる、、

 そのつちのなかへ静かに沈んでいくために、

 私はそれをかむる、

 だから踊っておくれ、、

 身体を、全てで打っておくれ、、

 私はまぶされ、

 静かに浸透する・・・

 

 ある晴れた日に、

 私はまた、声の中に生まれて、、

 そのものも、また、

 一枚一枚と、数えられる、姿を持つのの、、

 私は見た、、

 私は長い時刻の、ひんやりとした触感から、

 そこに生まれてきて、、

 そこに姿を立てる、、

 皮も、ひとり、騒ぐ・・・

 あ、なにだ、、

 この感興はなにだ、、

 私がここで静かな一量になって、、

 ここへすべりこんでいるという、

 この感興はなにだ、、

 いくつも用意してくれていて、

 かむり、仕草へ、当たり前に続くという・・・