<1844>「水の声に触れる肌の」

 歩いて、その時刻まで来て、

 浸かる、、

 私に静かな実感が生まれて来るまで、、

 そのままで過ごした、、

 なにだか、あたたかい水が、底から、底から、、

 ひろがってきて、、

 私は、静かにそこへ、横たわる、、

 仰向けになり、時刻を確かめている、、

 ひとつ、ふたつ、、

 あ、私はここで順番に、なくなり、、

 ひろい、ひろいところへ、

 すみやかに出ていくものとおもわれた、、

 あたしがひだ、

 あなたが誘い、、

 そのうちへ、いくどもあらたになり、

 静かな頬、

 人が、そこで沈黙しているということ、、

 私は晴れて、、

 この水をすべて吸い込もうとし、溢れた、、

 

 水の中で生まれた、、

 ありとある粒を、惜しげもなく底へ放り、、

 あたしは水の声で、静かにつちへと向かう線を持つ、

 あれ振るえ、、

 あれ静かな彼方、、

 どこからこの響きをもらい、、

 ここへ、まっすぐに通じて来るのでしょう、

 あれ、新しい肌が水の声に溢れて、、

 なにを渡す、、

 私の目に透明に映り、、

 私は光りがひとつだけあると小さく声に出すほかない、

 そこからあてもなく潜り、、

 巨大な生き物の喉に同期する、、

 かつり、かつり、、

 ハレ、招ばわれて、そこにシマウ、、

 ダレ? ダレナノ?

 そこへ静かに鐘を持ち、、

 水の中をくぐり、、

 私へひとつの線をかけるのは、、

 

 私は、ほとんどただ一滴を持って、

 そこにかわき、

 そこに息し、、

 静かにその土のうえに生まれ直していた、、

 台上騒ぎ、、

 声がひとつひとつ分かれて、、

 私の上に振るう、

 次々にそこへ肌が見えてきて、、

 私は陽気を身体に取り込み、

 立ち上がるだけの軽さになっていた、、

 あれは、あれは、時間はどこだ、

 身体を畳み、

 なかに、小さなリズムを含ませながら、、

 私がまたばらばらに動き出す、、

 それが打つ波、それが振る揺れが、、

 上手く明日への粒を残すよう・・・