<1835>「身体が晴れて」

 ある肌を誘い、、

 尋常静かな手のうえへ、溢れてくる、、 

 私は、ひとり惑い、、

 そのなかで生まれるものとした、、

 流れとして渡り、、

 今そこに漏れるものとしての、当たり前の表情を、、

 ここへ、僅かに続けてきた、、

 ように、思う、、

 身体が今に晴れて、、

 ここから発話する、

 ここから当たり前に流れる、、

 その印を、あたしはなかにうち、

 ずる、ずる、とすべり、

 ほつれ、、

 ひとつの手の中にかえることとなる、、

 

 私は、その拍子で、、

 たれかの、ひとりの道へ出でて、、

 ようと招ぶ、

 よう、ようと私の姿を招ぶ、、

 それは、請われて、、

 なにとなく肌があり、、

 なにとなく静かな歩行を加える、、

 あたしが現に見ているものはどこまで響き、、

 この惑いを伝えるのだろう、、

 私はからになったつちへ静かに姿を現しながら、

 ずれて、ずれて来た、、

 ものもその装いからはなれ、、

 静かに香を出す、、

 わたしは長い時間に垂れて、、

 ここに、いちりょうの発話をなしてまわる、、

 それ、私は被り、、

 静かに歩を固めながら、

 いまにある、全体へ、、

 長い姿を呉れることになると思う、、

 そこから歩の咲く、、

 歩の、丁寧な時間へかえり、、

 あらたに、咲き、、

 私は見て、ほつれ、静かなヒに、、

 身体全部をつけている、、

 そこからヒは回る・・・

 

 今あなたが受く印は、、

 この香を残して、、

 あなたのなかで笑うだろう、、

 笑って、もっと先へ、もっと長くなるのかもしれない、、

 私はそのヒを見守って、、

 もっと、簡明に、生まれ直すのかもしれない、、

 時刻が、静かに漏れて、、

 私は肌を合わし、、

 そこへ道を放り、、

 振れた香のなかへ私は、静かに生まれ直すのかもしれない、、

 ちょうどその場へ、、

 あなたに似た一量の振舞いが通り、、

 身体を当てて、

 小さく振りながら、こちらへヒを残す・・・