<1737>「呼吸より前の場所」

 ほら、そこで次々にたく音がきこえる、、

 流れのなか、、

 ひとつの群衆のなか、、

 巡りめぐるその端の景色に、、

 一切掴まれている、

 私が、という、

 私がここに色で混じるのだ、、

 

 そうか、波、、

 あれはひとりひとりの電灯が、

 ひとつひとつ揺らいだ姿なのだ、、

 私はそれを見て、

 この数の中にほうられた私を、

 静かに確認している、

 

 あ、端の、

 その他の呼吸も、ここのなかで生きて、

 時間が、もう、響きのなかに含まれている、

 少しずつズレる、、

 幅を持つ、

 そのいちいちに手をつけているのだ、、

 上手く息をおろした、

 私は空間のなかにこのたわいもない呼吸から入ることにした、、

 そして混ざる、

 上手く混ざる、、

 あたしは最初からこの人の身体のなかにもあった、、

 その人が発話すれば分かる、、

 いつも同じ流れがあり、

 知る前からそうして流れていたと分かるから、、

 呼吸が楽だ、

 次から次へ招ばれていく、戻っていく、、

 

 あなたは自分のことをどう思っているかは分からないけれども、

 とても分かりやすい人ですよ、

 なるほどなるほど、

 どういつわろうとしても、

 その波の打ち方は明らかだった、

 これだけ分かりやすい人もほかにないと、

 自分で思うとそれは嬉しい、、

 

 何か、何からか、先に当たって、、

 先に転げ、

 通る、方向に身体を集めて行くと、

 そこには音が二、三ある、、

 二、三あるなかをくぐれよ、

 くぐったら上手くズレ、

 ズレたものをわたり、、

 一様にそこの呼吸を招びこめる、、

 あれだ、腹だ、、

 全自動的な生活の中心地に乗り、、

 その香も、

 その色合いも受ける、、

 晴れた晴れた、

 晴れて流れていくのが見え、

 そのなかでいつもの声を通してくる・・・