<1781>「この道は泡になります」

 この時間がまたどこまでも先にひらけているということ、

 そしてこの時間はどこかに置いていかれる、、

 私はただそこで小さくひらき、

 方向を言う、あからさまに言う、、

 何故私はこのなかへ増えているのか、、

 ここからひとつの時刻を持って、

 ここに歩が出来るのか、、

 を、知らないでいる、

 あたしは今ここで肌を押して、

 違う時刻に入ろうとする、、

 身体ごと向かって行こうとする、

 

 知らない表情が浮かんで、

 私は、まったくそこへ、流れて行こうとしていました、

 それは前の響き、

 それは身体の前を通る響き、、

 どこかこの手でありえるところから、

 まったく遠くに入るものかしら、

 動いて、動いて、、

 あたしは諸方をじっと覗き込むようなのだけれども、、

 どこからこの身体を知り、

 どこからこの身体を放る、、

 私は、長い時間の中に、身を横たえて、

 いくつもの泡を辿るのでした、

 ここへ来て、ここへ来て、、

 張った、底の上へ、また続きます、、

 用意した動きの分、それ以外もまた、続きます、、

 そこに見えるもので、、

 上手く次の歩行のなかに入ってゆきます、

 そこに身体が同じようにあるのならば、

 揺らいで、

 上手く入ってゆきます、、

 

 あ、泡の、

 道が目に入った、、

 ここは、時間が経つと、泡になります、

 今はまだ良く分からないだろうけれども、、

 私がそこに来て、、

 身体ごと音を立て、

 熱を受け、

 ひとつずつを垂らしていくと、、

 この道は泡になります、

 私がよく眺めていることを、、

 過去の泡粒は知るでしょうか、、

 微小な差異を重ねて変わった顔をさらけながら、

 あけらかんと立っているでしょうか、

 そこには身体ひとつある、

 身体ひとつ、響いて、、

 今その幕のなかにすっかりと入ってあります、

 浮かぶ、浮かぶ、、

 それをほどくまもないままに、

 私は、泡の中の呼吸から、いくらも過ぎて、

 熱溜まりのなかに住んでいると、、

 様子が、

 今この日のあたりへのびてくるの、

 それを、今日も見ているのの、、