その陽に浮かされ、
どこかへ、あっけなく出てきてしまった、、
見ると、どの線も、
どのまとまりも、遠い、、
私は情感がどこまでも静かになるように努めました、
私はどこまでも視、
ただぼやけて、回転するのをひとりのしぐさで聞いていました、、
あたしの陽のなかに、
長い時間入って、
もう前後も、なにも、分からなくなってきたの、
私は、炭になり、、
練り、黒くかたまり、、
一液ずつになって、この場所に垂れるの、
それを聞いて、、
私は遠くなりはしないかしら、、
いいや、いいや必ず、あなたは遠くなる、
遠くなって見せるだろう、
どんな響きもここに、当たり前にきいてみせれば良いだろう、
そうだろう、、
と、あなたは言う、、
あたしには身体などないので、
今ここで作っている、、
今ここで、大層な熱で、、
それはどこかも忘れる、、
私は走り出す方向さえ、この沸騰のために忘れる、
劫に、肌をつけた、、
私の身体にただ幾筋かの墨が引かれた、
暗い、暗い、、
私は、まだ照明されるまえのところで、、
幾筋もの流れが、、
当たり前に箇所々々を通るのを感じ取り、、
驚いて飛び跳ねることさえ出来なかった、
、事態に、
私は表現すべきものの多くを内に留めた、、
諸方で、
にぎやかな音やらなにかの踊り、
それが華やぐなかで、
ひとりその音声は内にこもる、
あ、あのオンジョウは、
すっと内にはいった、、
私は、身体を垂らしてきたあたりを、、
順に順に、探ってみたい、
ほとんどまだ暗く、
墨で一字、二字と引かれたばかりのところで、
回転した私という、、
まだ沸き出てまもないものへ、、
劫を経て、肌を付けたいと思うことが、
確実に、ある、、
あたしはそこいらをふらつき、、
いきおいの良い風にまた垂らされる身体を持って、
静かにうたわれた響きのまんまなかへ、はいっていく・・・、