あたしは知らぬ隙間に、身体を、
投げてそこに分かれていた、
そこから幾らも漏れ続けるだろうこと、、
漏れて身体が次々に運ばれてゆく、
そんなとこで生まれて、
たれかささうべきか、どうか、、
身体はひとりでに回転する、
わたしわたしわたし、、
あ、そうですこのまま、
このまま順に、あたしが下る、
さ、その身、、
いくつ、いくつ、立ち上がるものか、見留めて、
ひとり、またひとり、と順に、
増えて、
声を足す、声を足す、、
自分の皮膚に自らの声が、こちらのと、あちらのと、
二重になって、
続く、続く、私は、
私は、いくらかの願いがあってここの声をするのではなかった、
まったく、隅々までオンジョウのなかで、
見事に眠っていることが出来るだろうと思い、
合唱する、
あれやなにやと音、
びりびりと震える空気のなかへ、
すっかり覆われて、
あれる、あれる、続く、
続く私は、
私は大合唱のなかで、
このひとすじの薄膜を持つ、、
私は、大合唱をたったこの薄膜で覆ってしまったんですよ、、
と、静かな眠りのなかで思った、
私は身をつける、
振動のなかへ身をつけて次々に生まれる、
人に、線を引き、
模様をつけ、、
触れがたいものとしてすでにここにあり、
動いている、
私は不明の呼吸のなかにいて、
いつでも誰にでも、会うものと思っていた、
そこで踊っているのは私だけだった、、
私はもっと遅く踊る必要がある、、
振動が当たるのに合わせて、
もっと、もう少しのことだ、
もう少しさわがしいもののなかで、、
踊って渡す、
それであの誰でも居るところへ、
内へ、内へ、
回転して帰るのだから、、
手を使っていなさい、
だらりとその表面を、覆わせていないと、
晴れた日の隙間から鳴る、
私を指して、またひとり、またひとり、音声に加わる、