<2510>「容器のなかの手」

 かわいた手を探る、、

 あたしは見ていないのに、

 そこに浮かべて、

 どこから用意した声なのか、

 私に浮かべて、

 私は容器になる、

 なに、ゆるやかな、、

 ひとつのものごとの、

 なかにあれるの、、

 なかにあれるのならまた、、

 私は歩を出す、、

 なにかなかにあるもの、、

 だいいちに容器から引き出し、、

 派手にあるもの、

 ころげて、、

 そこの素直な回転、、

 あたしは目指して、

 いちいちの場所を見る、、

 

 あなたはいまいちにんのヒを見て、

 こちらへ、

 こちらへ駆けるには違いがない、

 ふうっとまた時に、

 時に着いて、、

 あなたに向かうに違いない、、

 なにか、

 違う時間というものを立ててしまって、、

 これはなかにあるのに、

 あたしはきいて、、

 あたしは夢の中できいて、、

 なに、

 あの暑い日、、

 私がどう身体を送ったらいいか、

 分からないヒが、、

 ここらへ漏れてくる、、

 あなたは順にきけ、

 順当に、、

 ここに入ることになるならば、、

 それをきいていてください、、

 手はありますから、

 いれものとしての、手はありますから、、

 

 ならば私はどこから、、

 かなたから、、

 ある一定の温度を含み、、

 次々に来るようなのです、、

 それぞれの浮かびというもの、

 それをひとつひとつききながら、

 ここにあるようなのです、、

 あなた集まって、

 すっかり、このなかに来て、、

 あつまってほしい、、

 私は見るから、

 ここが、ひとりで音を立てるのを、

 黙って、静かに見るから、

 うまく、、