<1748>「水の量」

 ただ肌を持って曖昧な時刻へ、

 知らずに、知らずに、

 別時間、別平面として、私は参加するだけだ、、

 何、当たり前にめくれて、

 当たり前にまた生えて来るのね、、

 私もその表情に接近するけれども、

 時刻が見えない、

 その肌の緩慢さに、なんと、なんと、

 言葉がかかるものか、

 誘いの多さ、

 肌には誘いが多い、、

 私は黙ってその手の内のなかに参加してゆくのだ、、

 

 したたれたな、、

 なんの、その、、

 毒だとかなにだとか言いながら、

 めまぐるしい映像のなかに、、

 ひたすらに垂れたな、お前、、

 お前はその水の中で生きている、

 水に浮かぶのだな、、

 そうしてだんだん身体のなかへ入り、

 膨れ、

 膨れ、、

 ぼう、とひとつただなかへ音を立てる、

 それもやや遠くへ響き、、

 私は程度をこえて、、

 そこで膨れた、、

 ここではあまりに豊富すぎる、、

 あなたが水の量で、

 水の量とともに美しいので、

 それが豊富に過ぎてもいけないことと、

 そこから、順に、順に、

 枯れていけ、

 程度の中で生きるべく、

 枯れて、枯れて、、

 

 それであたしが僅かに水の束を持って、、

 もろとも干上がろうとしている時刻に、、

 形の肌は、、

 呼吸を合わせて、、

 静かに、静かになり続くこととよ、

 あたしが騒ぎをする、、

 おそらくは繋ぎ目の、

 水は静かでいる、、

 おう、おい、

 てめえさまの時刻も明らかに見えて、

 ここで一点に向けて乾いていけ、

 あたしが一滴だだらと出さないもの、

 それは枯れてピシと音を立てる、、

 そのかたさが音を立てる、

 その空気を破る、、

 私は水を一点に持った、

 後はかわいている、、

 歩くのは、これで足りて、、

 眠るのは、いま少し足らなくとも良い、、

 誰だ、その、液のやつ、