あたしが生まれて、
上手く、時間が出来るまで、眠っています、、
眠っていたら、
輪の中に響きが溜まり、
次々に出来ています、、
なんだ、私は、回転を繰り返しながら、、
次々に生まれ続けていたんだ、
これは、途方もないところへ来た、
今、噛む、、
流れて、噛むものに、静かな、時間の約束を、、
渡し、
私は泣いた、、
私は残される、
残されて、新しい面を携えて、
新しい波を携えて、
知らないうちに、ここの、
戸惑うような視線を放つ身体から、
また私が生まれる、、
全ての過去を持って、一番軽い身体で、、
また私が生まれる、
響きを畳んで、
もうすっかり馴染みになって、
ただ私のなかを、
涼しい顔で過ぎるだけの、
リズムがあり、
私はいつでもそこに居る気がして、
まったく何気ないところでも、
唐突に、日常のなかへ挟まって、、
そこにさらされていたいくつかの時間、、
私はそこを、
いつも戻れる場所にしたあとで、駆けて来た、、
慎重に留めながら、駆けて来た、、
もう行きますよ、、
あ、そうだ、、
私はこの瞬間だけに挟まれている訳にはいかない、、
日常性へ声を掛けて、、
そこで身体を作らなければ、、
どこからか声が掛かって、
また即座に駆け出せるような、
土台となる身体を作らなければ、、
それでなければ声が聞こえない、
と思いました、、
ひとつの身体はとても混雑する、、
混雑していて少しもそうぞうしくない、、
あたしより先に、あたしが生まれていた、などという、
静かな争いもない、、
私は常に、残された人の皮膚から、
記憶を作り、、
その上にまた私が生まれるのを、
片方の手で感じました、、
片方の手で感じるままに、
ある飽和で、眠り、
眠ったまま、訳もなく生まれていました、、
生まれてからのち、私は、打刻を惜しまないことにしました・・・