<1734>「花と熱」

 あたしはこんな日に、駆けていた、

 すぐに呼吸を出して、、

 この道のはらにあきらかに出てきていた、、

 から、そこから巻き、そこから巻き、、

 はげしい時間をさだめて、

 そこ、はらなか、、

 あ、あたしが持って過ごしていたものはここに熱で、

 全部が入った、、

 

 今、熱の中で生きたら、、

 なまの身から、

 いくらもさわがしいばかりの声が出て、、

 あはてた、

 なまみで生きていることはこんなにも静か、

 こんなにも静かで、なにか、本当に良いのかしら、

 という気がひとりでする、

 別に、良いも悪いもないのだ、

 この時刻に来てからはいつもそうだ、という気がしている。

 

 確定的な言い方、というものを、しなきゃいけないような、ことになることは、さけたいな、

 と思ったが、、

 肌に上手く入るそのいくつかの言葉は良かった、、

 私にも花が見えた、、

 開花は、見事に軽いではないですか、、

 私はただ指をつけるのさえためらわれて、

 そこに熱で立っていたが、、

 それが上手くまわったところで、先だけを、触れたら、、

 もう吸い取ったものの全部を預けて、

 先端にひらきました、という、、

 軽さが全体に来て、

 私は打たれて、熱がまただらだ、だらだ、

 と溜まり始めてきたのです、

 

 ああ、ああ、

 そうで、過ごしているものの、

 あたしは過ごしているもののほうけざまにまともに出会い、

 感覚が違うこと、

 緩やかになれたらば、吹き、、

 吹いてきたなかで生きる、、

 現実のなまものの静かな歩行を、

 見留めていました。

 

 事象や何も、

 静かだったんでしょう、それの、人と人の、

 集まっていて、

 あ、この人も、朝があり、夜があり、、

 生活姿だ、

 と思われるときに、、

 これは、肉感などというものは、、

 当たり前に軽さを持っているものだと、、

 ひとりながら、思われていた、

 ああそのなかに過ぎたな、

 そのなかで巻いたな、、

 と、ひとりでに思われてくるところ・・・