<1719>「まだ起きていません」

 やや遠くに出て、

 あ、それぞれの感覚を、順番に拾って出て来たのだな、

 私は徐々に新しくなっており、

 その横に空気を、

 よく聞き知ったものを集めて、

 空間に、ひとつの手、、

 ひとつの姿に違いないものを、そうして、ゆっくりと置いていました、、

 遠のいていくものに、

 身体を合わせたら、、

 時刻の中で、踊るのが見えました、、

 

 あたしは長い眠りに入っているようなのです、

 あれも眠り、これも眠り、、

 それからどんどん眠り、

 これは鈍いさ、

 あたしは眠っていくなかで書こうとしているのかもしれませんね、

 覚め切ってしまうとどこかさびしいのかもしれません、

 そこでいつまでも、

 全体がとけたなかにいながら、

 このリズムは続くのかもしれませんね、

 どうも知らない時刻に起きて話しているようなのですが、

 それに、何度となく誘われるもの、

 誘いに小さく乗っかっていくもの、、

 はじけ、はじけて、、

 今に泡の身体が出来上がる、、

 

 先はないので、

 今の時点から前のもので、とりあえず、

 物をこしらえてみましょうか、、

 仕事がうしろにある、

 なんとも困ったことのように見えますが、

 決してそうとばかりも言えまい、、

 あ、先に、

 あらかじめのびている線などはないのだけれども、、

 手を静かに進めている、

 ぼあぼあとした空間に、、

 集まり、肌を合わせ、

 ひたいを合わせ、

 一日の芯の中を通う、、

 表情はいつでも頼りないもので、

 どれから目覚めてくるのか分からない、

 どこからどこまでで生きているのか、

 はっきりと知れたものではないのだから、

 

 ああ、薄く覚めて、、

 徐々に日の中に身体が混じるのを、、

 ひとつのさびしさで、知ります、

 あたしは目覚めなければならなかった、

 どこから?

 また眠るのだった、

 また、それは快いのだった、、

 私は起きて、それぞれの方向へ記録を、散らしていた、

 これは眠りの外、

 私が知っている朝の、もうひとつ外、、