<2487>「光の中で眠い愉快さ」

 貼られたばかりのところに、

 確かに身体はいて、

 確かに名も何も含み、、

 ひとつからこぼれる、

 ひとつから作られ、、

 ひとつから繋がり、

 私は色を見た、、

 色を見たところから始まる、、

 なにがそのなかで、

 私として増えていくのか、

 確かには知らない、

 身体は遠くに流れ、、

 私は知らない、

 

 いくつも水を持っている人の、

 その表情というもの、、

 そこにただ生まれてくるの、

 なにがあるの、

 なにというほどのものは、ないの、、

 ただ戸惑うだけ、、

 静かにそこで、

 音が鳴るだけ、、

 ほうけている時間、

 あそこから随分と隔たった、

 光の中で眠りたい、

 しかしそれはどこまでも溶けているような、

 私には不安だった、

 私でなくとも不安だったよ、、

 なにがそこにさせる声なのか、、

 私にはきこえなかったよ、

 どこから流れはくる、、

 どこからこの時刻はくる、、

 ひとつにくるまり、、

 もののなかを泳ぎながら、、

 私は愉快になっていた、、

 どこから届く、、

 どこからこの時刻は届くと、

 ひとり愉快になっていた、、

 

 なんだ、

 水が運ばれて、

 あたしはそのなかで驚くだけ、、

 ものを踏み、、

 踏んだ速度のなかに静かにいるだけ、、

 ああ、

 どうしたってぼうとする、

 この、かたまりのなかへ、

 あなたも入ってください、、

 私の場所はここですから、

 あなたも、しずかに、、

 そうして私は時刻を見、

 身体を、転げる、、

 細かく、転げるものとして、

 掴み、目を、

 こちらに向けて、

 くれている・・・