<1716>「一点の焦る人」

 そこで静かに余るところの、どうやら、、

 浮かれ騒ぎを追う、、

 時々、この浮かれた波に似たリズムが、、

 続き、

 続きながら、現時点へ、

 明らかに、転がり込もうとしている、、

 そうだな、意識は、点で、

 点からどこまでも、全体を解釈しようとするのが厄介だ、

 私は生きている、

 と、当たり前に確認されることを当たり前に発話する、

 とどこか頼りないところへ出る、

 身体は本気でもなければ、怠惰でもない、、

 ただその時間内では、繰り返し湧くものだと、

 そういうものに過ぎない、

 そういうものと呼吸を同じにすることを、

 静かな余波のなかで考えていた、、

 

 あたしは幅の中で、

 見事に点滅する、、

 存在を知らせるには、2、3の点が、交互に、点いたり消えたりしていればいいわけで、、

 私はなにごとも忘れてしまった、

 というのは、事実に合わないのに、

 何故そういう発話が起こるのかといえば、

 現在時の意識はそのようなものであるから、

 むしろ感覚だけからいえば素直な態度だと言える、

 身体の重みが増すような、

 そんな感覚で、日毎の蓄積を感じられる訳ではない、

 やたらに焦るというのは、

 この現在の一点が全て、感覚的には全てであり、

 ここに何もかも詰め込まなければ、

 となるところから発生してくるのだと思われる、、

 しかし一点、一日というのはそういった類のものではない、という頭の働きも、感覚から遠いがあるにはある、

 

 私はどこで何を探しているのかが分からない、

 というのは、現在時に、一点に素直になれば、感覚すれば、そうだ、

 しかし、私は線の引き方も、知っている、

 線は言う、

 決して今日では終わらないと、

 それを、マイナスの意味で言うんじゃありません、

 今日で全部やろうとしないことが、何よりも肝要なんです、と、

 

 ここで長い時間、点を感じ続けるのが嫌だと思い、

 眠りをひきのばしてしまうようなことがありませんか、、

 それは私にはあります、

 いつでもぼやぼやと、夢の中のような状態で、

 事にあたれたら・・・、

 ん、なにか、半分以上は眠りのなかにいるような、様子で、、

 一家で旅に出たその朝のことが思い出された、

 それは、大きなアイス工場をさし、

 私は夢の中から出てきて、

 機械の均等な働きには、

 眠さが少しも入って来ないのを眺めると、

 それがまた不思議でしょうがなくなるのだった、