<1566>「砂っ粒の無言」

 あたうるだけのことをあたう、そこ、

 から、

 ちょうど想像していた分、、

 ちょうどこのようになって、伝うだろうという分が、、

 いくらか、こちらに伝わるようにして、来た、、

 のは、なにか、事を、静かに確かめようとする、、

 確かめようとした姿のなかに、居る、、

 居ました、ひとつの、ぬくみを持ち、

 ここへただなんなりと垂れてゆくものの、行き方を、

 見て参ります、、

 それはそのまま肌が揺れて、、

 不意打ちの穴から、伝い、あらわれ、、

 なにということもないと、、

 大いな変化さえも、無言で、ここに姿をして居るのでした、、

 

 そんなことは私の身体の中だ、、

 であるから、皮膚も、、その外側の振舞いも、同様に、、

 見ていて、静かであったればいい、、

 さいさいと吹く、、そこに吹く、

 これは、置かれました、

 置かれました、とは言いもして、しかし、無言なのではあった、

 なかに、投げやっている訳では、ないということだったのだ、、

 ここに、ただ屹立しているものの、流れの、、

 提出の仕方に、、

 そっと同調し、

 そっとすみやかになめらかにしましたらば身体をいたしましたらば、、

 全体が無言、、

 しかし、、動きのないのではない、、

 そこには動きしかない、

 渡してゆく、そのさまの、、ひらきかたしかないもの、

 まともに、そこに置かれていましたものですから、、

 私もそれは驚きますけれども、、

 全て内包へ、、

 うちへうちへ、うちへ響くように、、

 反響、温度を持って膨らんで、

 無言のうちにかえるように、、

 

 そうしていて、、膜がアいて、、小さな穴から、、

 次々に歌い去る、、

 歌い上がるもののよい構え、、

 あ、ひたすらよい構えをしているところのものだな、、

 身体のものだな、、

 種のものだな、という、、

 ものの思いいたりかた、

 もののめまえの過ぎ去りしかたに身体を合わせている、、

 ずうっと、ずうっと、、そこは、土のひとつから、、

 砂のひとつ、、

 白い粉々になったもののひとつひとつから、、

 エネルギイが、歌い去るらしく、、 

 ここは、どうも無言であった、、

 あったものの、動きがあり、、

 それは、私が振動する仕方になるらしい、、

 振れていくところ、風が余力を残して通り、、

 目一杯の力能の、中、、

 ひとつひとつの振るいのめぐり方を吸いました、、

 吸いましたものの、煙がまた無言で動きます、、