<1551>「熱の移り」

 そんなにして、川の中、ぞうぞう、

 ぞうぞうと、盛り上がって、こちらまで来ていました、、

 こちらまで、うかがう、、

 その一切の、、成り立ちから、なにからに、身体を容れて、、

 ひたと見ていました、、

 そのひたと見ていたものがぐいと近づいて来る、、

 うまく身体のなかにはいって来る、

 私は、そのより向こうの水をも、招ぼうとして、、

 息を、しばらくのあいだ続けざまにしていた、、

 ここへ、ここへひらいたらいいというその話の内側に、どうやら、

 ずいずいと滑ってゆくような形、、

 その中心点でうたいやがっていました、、

 (あたしはどのように、そら一枚、やれ一枚と、重ねて、、馴染ませてゆくような形を取っているのだろ、どうも、そこいらへんのところ、あたしは、側に何か中心点を据えているような、そんな感覚になった)、、

 

 出来上がったものがまだ内側に、

 でこぼこでこぼこ、、・・・、うん、その騒ぎを繰り出す、

 向こうへ、ただただ、遠方へ、

 ここにのびている線のより先の先の方へと、、

 いくつも移していきますのを見ますと、、

 あ、全体で、震えやがったな、

 いくつもいくつも、微振動、微細な響きが加わって、

 生きているところへ、複数枚、、重ねていきゃあがったな、

 と、、

 僅かばかりのオンジョウでゆらりとつぶやくもの、、

 そのものをまま見据えた、、

 私は、身体の熱の中にいた、、

 じらじら、じらじら、、

 じらじら、と、打たれて、、

 振る、振る、えい、振るいが重なり、、

 ざわざわとするオンジョウの側面へ、、

 活動が、生まれているのを、あたりまえに触れてみました、、

 どうしてこう、響きの先に生きているということは、

 あたりまえに不思議なのでしょうか、、

 

 いまはその振るいの中、水が少し垂れて、、

 通路を、

 通路をアいていますと、なにことのない風の様で伝える、、

 伝えた姿もいまや枚数の中、

 熱に、熱に打たれて、こうこつ、こうこうこつと、身体を、そのまま、その場で振るい、分けていっていました、、

 あたらしいものの息のそばに当たる、

 当たる、それは、私が、増えていることだった、、

 増えているまま、それは、生涯へ揺らりと込められていきました、

 それには流れ、それには粒、、

 それにはいくいく方向もの身体の仕草が、、

 はらなかへ意識を集合させた姿のその一枚一枚のシーンが、

 打たれて、熱を持ち、

 このままここまで続いてくるのでした、、

 このままここまで細々と熱を振るい続けるものに、

 なにかの表情は含まれているとおおもいですか、

 え、ええ、それは、含まれてはおるでしょうけれども、

 静かに眠っているのと見分けがつかないものであるとは思います、