<1511>「揺れたらまた騒ぎに出てくる」

 なかほどに、確かなさわぎ、

 一番先端から、それはもう、身体へ向けて、、

 ゆっくりと入ってくる、、

 ゆっくりとした、、呼吸を持ったまま、

 だまり、はいってくる、、

 はあそれはもう、このなかほどの、いくらか尋常なさわぎから、、

 ここの方向へ集まってくるのだ、、

 

 なにか、ひどく簡単におもわれることだ、、

 しかし、なにか、、簡単におもわれているまま、、

 底の方で、ふるえてやまないものものだ、、

 ゆれていけ、、

 いくども、ただそのまま、、揺れていけ、と、声が、

 なかほどへあたりまえに伝える、、

 あたりまえに伝う身体の、

 一番先端へ、、

 ただ、打ち、打ち、、

 ぼうぼう、ぼうぼうとふるえこんでいる、、

 ゆれたらまたこちらの方へ来い、

 ゆれたらまた、、

 あたしがそうして地面のところへ小さく手をやる、、

 手をやったままで、

 この位置は不変だのに、、

 不変でないもの、もの、、

 それから、、はれやかな顔をするものなどが、、

 とてもそこいらへあらわれてくる、、

 そこいらへあらわれたまま顔の揺れを、、

 確かめる、ひとつの作業が、、

 ある、、

 

 つらなって、、風に僅かに打たれるままのような、そのありさまで、

 なかほどへ、、どうというさわぎもなく、、

 まるでまとうめいに、生きている、、

 これというさわぎもなく、、

 これという立ち上がり方もなく、

 およそ、まとうめいに、、もののあいだへ、

 だまり、はいりこみ、、

 うしろを見るもの、

 うしろにつらなって、、風景の外を見たまま、、

 感得され、呼吸が、、

 静まり返るあの、僅かな道へ、、

 すべりこんでゆく、、

 どうどうとネを立てながらそのなかみへ、、

 すべりこんでゆく、、

 僅かなはつとしたものおとに、、身体、

 身の全体で、なだれこんでゆくのがはっきりと見えた、、

 上手く、外側へ、、吹くようになったのじゃ、ないかしらん、、

 およそ、、見事なしかたで外側へ、、

 などと、

 ひとつひとつの言葉なり、、作業なり、を、

 さらしていて、、

 はつと、はつと、、浮き出だしてきた日の、

 ありうる仕方を、、

 そこへ見る、、

 ああはつとはつとして出でてきたんだね、、

 だまり、ゆれこみながらで、