<1419>「間際まで、吸う」

 今となって、間際まで、、

 いくつも出て来、、

 次々に重なってはじけ、、

 それを吸う、、

 それを初めて味わう人のように無感動に、

 吸う、、

 これがどこへはいってどこへ抜けるのかしらも知らない、

 

 あたしになって、間際まで、、

 数限りなく出て来、、

 過ぎてよく見え続く泡のようになったこと、、

 その稀有な時間に、、

 いっぱい吸う人々の一人として、、

 いて、

 隅から隅まであたしを吸い込んだ騒ぎ、、

 破片のひとつ、、

 破片のふたつがいずれも過去の日であることを、、

 なだらかな速度で言う、

 

 間際まで、、間際まで、

 あたしになって集めて、

 ふと投げる心地、、

 なにという前触れもないままじねんとそこへ放られていく心地、

 心地のなかへ、、

 また言のかたまりになって、

 間際まで、、

 流ろう、少し流ろう、

 そのままで、流ろうとしようよ、、

 もう、、破片もあたしになって、、

 

 出て来る、

 あたしも間際も、、

 ちょっとした空気のなかに、、

 身体を連続的に分け与えていきながら、、

 また他の空気へ、、

 また他の人を残して、、

 視線の絶えることのないその見事な、無音の破片粒を残して、、

 そこから空気を抜けて、、

 放られた身体の音のなかに続いて、、

 

 あたしのと間際まで、、

 間際まで来て、、

 瞬間の声を出だす、、その形を、

 どこまでも長く長く記憶して、、

 あたしのや、そうでないのや、、

 巻き上がる人々を吸い、、

 破片を吸い、、

 無音でなかに渦を巻いて、、

 投げかけること、、

 投げかける仕草、

 語りが破片のなかに僅かな模様を、、

 その色の移り、、

 にじんでいき、、遠くで見られるように、、

 また別の身体としてひらくように、、

 そこで、