<1418>「なだらかな日へ」

 あたしが日に溶けて声が次々に浸透していくのを眺めるとき、

 その重さが、、

 圧し、身体のなかから出る歩のひとつひとつに、、

 無限の重さが感ぜられるとき、、

 なおもその眩しさの方角へ視線を、、

 私が静かに持ち得る、線の限りをそこへ、、

 置いておく、、

 

 あたしのなかで身体のような確かさ、

 とけかたと、、

 巻かれてなお ほつれ、

 存分に日と交錯していく、

 互いが目を合わせたまま、

 無言で、、

 ひとつひとつを、惜しみなく、存分に交換していき、、

 その流れのなだらかさのなかで、、

 いくつもの意識、いくつもの放心、、

 そのまま行き来する、

 

 あたしがなだらかに日のなかへとけてしまい、

 身体が不意に残ったところへ、、

 いくつもの声が、はなされるそのそばから過去へ、また過去へ、

 ぼうやりと向かおうとしている、、

 その狭間で目が、あらゆる時間の目が、

 輪郭を失って、、

 そこに、ぼやかした映像記録、

 次から次へと変化する、、

 移って私に言う、、

 ここは何処だったのかといずれ問うと思う、

 と、、ひとつ・・・

 

 身体のそばで、、

 なにだか、、あたたまりながら風景の、

 風景としてあるのを、、

 誰かがそのまま横切るのを、、

 ひとりの目で、どこのことかも分からないまま、

 見ている、

 また誰かがここに残る目をする、、

 それを、私はその表情を、、

 幾度も繰り返して、、

 何故か、ここにいることになる、

 

 その情景は、いくらも表情を蓄えて、、

 ただ、そこにいる人だけよりも多く、、

 いくらも視線に行き合う、、

 これ以上先もここを見ると決まっている、、そのほうとした視線の集合するところ、、

 それはそういう在り方をする、、

 

 どうしていた、

 一番遠くから、幾回も響きが続き、、

 いままた、、想起が途切れたところへ、、

 小さな隙間に、、

 その長い響きが差し込まれていて、、

 それも、、

 なにという声を出す訳もなく、、そのまま、