<1408>「点が熱に埋まり」

 じりじりとその調子でのぼり、、

 またなにか、、

 どこかから、、そうと確かめるまもなく、静かに浮き出てきて、

 それが絡まる、、

 身体という身体に絡まって、

 それがなにか、

 熱の初め、

 少しずつ身体と似ていく、、

 

 そこへほうと息をつき、身体をいれた、、

 どこかから自然に、、

 作り上がるまもないまま、このまま、

 ここに、、

 黙って流れ着いてきた、、

 

 目的地へ向かう、移動する、、

 そのなかに、ほうけがひとりで置かれている、、

 どこに行くかも訊ねずに、、

 その、静かな席へ、

 ついて、点になる、、

 見事に流れを取り去られて、、

 これから、長い時間、点になるものを、、

 あれや、これや、、

 どこにも探し出そうとする、、

 どこにも浮き出てくる、、

 私は、、僅かな時間のまとまり、、

 それは距離をうしなって、、

 どこからも浮き出ようとするもの、

 それらの全部、、

 

 もしかしたら、あちこちに点の人、私、

 それが、遠方で動かなくなって、、

 そこらを不動の目で眺めるかもしれない、、

 それは時代毎に吹いて、、

 勝手々々にどこかへ紛れてしまうようでもあり、、

 それを、、また生きていることよりも軽くなって、、

 黙って、ただ巻いて、

 ゆるやかな、

 

 それがまずばらばらに合わさってそのことから、

 適当な熱を、、

 また揺り動くことを小さく知りながら、、

 あたしのなにか映像のなかに、

 長く長く駆けているところがあり、

 それは点を外れず、、

 風に揺るがれず、

 ただたくみに紛れている、、

 

 ほうと点を見留め、、

 過日の多くは気ままに去っていた、、

 いくつかが去って、、

 見留める目、、

 中心に身体が出来て、、

 いくつも先の、、

 見えない動き、、そこに点が埋まって、、

 揺れによって出てくる、