<1404>「無感の底を、蛇腹状ノエネルギイが」

 やたらに出した声が随分遠くまで届くのでしばらくやめてぼうとそこいら辺りを静かに見ている、

 声の一番、先端のところに上手く乗っている、、?

 感応器に違う音が入り、

 しばらくは土混じりの沈黙を、微細な隆起を、、

 その場に、その場に、

 エネルギイが膨れ、、

 どこまでも外に伝って、

 私のやかましい器の、、

 方途のない消費がこの静かな時刻のなかに姿を現している、

 

 目下陽のままに、

 移る影のままに微のままに、

 あたしはあなたがぼうとひろげる風景のなかに声として差し込まれる、、

 それをまま、ただ揺れて見ている、、

 一番手の、先端の振動を、

 それにうなずく、

 

 目下、なかなかに乱れて、

 その先端域でばらばらに散ってしまうことをおもいはしたろうけれど、、

 私は声だから、、

 何をしたらいいなどということはしばらくずっと明るみに出ないままで、、

 あたりまえにほぐれて、、

 この先端の日を、

 めまぐるしく駆けていった、あまりにも静かで、、

 なかなか、陽のままで、、

 

 しばらく水に含まれたままで、、

 無印象、無感の底で地質を滑らかに過ぎていること、

 それが無数に重なり、、

 無数の明滅を過ぎて、

 過去の日の無性の声、、

 膨れて、、

 しれずしれず一切を蓄えてゆくことを、、

 蛇腹状のエネルギイが、

 そっと過日の無声をどこまでも持っている、、

 

 先端にそれがなにとはなく漏れて出る、、

 無声の日の姿は今も沈黙としてあって、、

 その先に膨れて出る、、

 振るえた集中線が、

 その広い空域にすさまじい速さで、、

 ・・・、

 身体が動いて止まなくなった、、

 無感までに いくつもの振とした身のそれが残り、、

 はらはらと溢れて、

 それは破れてまた乾いた沈黙へと、

 動くなかで陽は、、

 無感の底を気の遠くなる奔放さで過ぎる、

 途中の呼吸は、声だ、声だ、、

 ただむやみと響くのを、無心に蓄えて、

 中途に来て、ああ、

 ああ、と、続くんだ・・・、