<1382>「交代する器官の白さ」

 天涯で、 頭を真白に焼き上げられていて、、

 それでも無闇に歩を進める、

 そのことによって、放心と、歩を進めるもの、

 焼かれているいくつもの想像のなかに、小さく座を占めて、

 私はずっと中空の、ひとつの格好を見ている、、

 

 引きずられた、

 燃えて引きずられてきた、、

 身体が反響音を多分に含み、むくんでいるそのままで、

 真白い日のなかに滑り出し、

 燃されて来た、、

 あつい動き、

 それから反響音がとけて軽くなっていた、、

 浮かぶ方角を探して、、

 

 見事一心に焼き続けられていると、

 想起はどうなった、

 各々の無言の時間、、

 まったく器官だけになって、、

 気配も、何の頼りも途絶えている、

 私は器官だけ、

 この日のなかではどうしても私は器官だけだ、、

 ここに置こう、

 置けば次へ滑ろう、、

 誰が滑らかだ、

 誰が溶けて軽くて滑らかで、その上、見事で、一心なんだ、

 なにか、日なのか、

 

 すみやかに日のなかへ、、

 継いでいるために、、

 ああ心地がする、

 減じてゆくものの心地が、

 心地がする、、

 小さな目のなかで動いて、

 このまま溶けてゆくときの、

 小さな心地がする、、

 

 ・・・、冷水だ、

 なに、

 やかましい不安感の起こりを取り返していた、、

 華やかな、

 平常のごった返した不安感の群れが、、

 それもまたかたくなり、、

 ごつごつと響きが確かめられる、、

 手数が多くなり、

 私が集合住宅みたいに、、、

 騒擾をいくつもの壁で包んでしまうみたいに、、

 冷たさの、

 その内側で、器官のなかを走って、

 黙って、走って、、

 速度があらわれた痕跡を、、

 まったく感慨もなしに、

 過ぎる、日のなかに、、いくつかの連絡のない動き、突発の、

 遅い目を作る、

 手数の黙ったさわがしさと、、

 そうして、交代する身体のなかで、遅い目を作る、、